ao11さんの「よりみち かえりみち」展、たくさんの方に来ていただき、終了しました。
初日に悲しい出来事がありました。
そのことについてのブログはこちら
なくなっていた作品の数が多く、しばらくはショックでどうしたらよいのか分からなかったのですが、みなさんにお知らせという形で伝えることにしました。
というのは、同じ作品が複数個なくなっていて、オークションなどで転売される可能性もあるかもしれないと思ったので、あのような記事をその日に載せることにしたのです。
残念ながら、私のもしかしたら・・・という望みのようにはならず、ブローチは返ってきませんでした。気持ちの整理も含めて、被害届を出してきました。
今回のことを思うと、今でも胸がぎゅっと苦しくなる感じがして、悲しく、むなしい気持ちがします。
私の目が届かなかったという店側の不備ももちろんあります。
なによりも、今回の個展のために作品を丁寧に、思いを込めてつくってくださったao11さんに申し訳ありませんでした。
そして、なくなっていなければその作品を手に取ることができたかもしれない、個展を楽しみにしていてくださった方々、ごめんなさい。
ao11のもりもとさん自身、ブログで今回のことについて触れています。
ao11さんのブログ
私も同じような思いで、店を始めて、やってきました。
あの日は、よく眠れず、店を続ける気持ちも折れてしまいそうでした。
でも、あのブログを読んで心配して来てくれた方、声をかけてくれた方、手紙をくれた方、そのことに触れなくても店のことを応援しているという気持ちがたくさん伝わってきた方・・・
店に来てくださる方たちには、今までもいつもあたたかく、よい時間をもらっているのですが、この2週間は、余計にそのやさしさとあたたかさに私は支えられているなぁと思ったのでした。
おかげでだいぶ気持ちが戻ってきました。
ao11もりもとさんは、あのようなことがあったにも関わらず、きっとなくなった分を埋めるような思いで、ブログに書かれていたように一生懸命制作してくださり、期間中に追加で作品を届けてくださいました。
本当にありがとうございました。
そして、期間中訪れてくださった方々、遠くから心配していてくださった方、みなさん、本当にありがとうございました。
最後に
この店で扱っているつくり手さんのつくるものは、”もの”ではあるけれど、その人の手からしかつくり出せない、特別なものだと思っています。
どんなふうにつくりだされているんだろうと想像しながら、じっくりと、自分の気持ちに沿った、本当に好きだと思えるものを選んでもらえたらうれしいです。
そして、縁あって自分のもとにやってきたものは、愛用したり、身に着ける機会がしばらくなかったとしても時々眺めたりして、大切にしてもらえますように、と願っています。
ao11さんの言葉を借りれば、つくり手さんにとって作品は「自分の手から生まれた子」だとすると、それを販売する私にとっては、”孫のようなもの”なのかもしれません。
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