2013-09-01

素材と線と思い出と

8月が終わり、今日から9月。
もう終わらないんじゃないかと思われた暑さ、今日もかなり暑いですが、朝晩はずいぶん過ごしやすくなりました。
私は秋が好きなので、どうか早く暑さが収まって、秋らしさをなるべく長く満喫できますように・・・冬が来るのはもっと後でいいです。

8月は、暑くてぐったりしていたこともあり、店は展示も行わずゆったり商いしていました。とても暑い日にもお客様が来てくださって、本当にありがたいなぁと毎日思っていました。


さて、しゃきっと心機一転、新しい月に、とても楽しみにしていた新しい商品が届きました。
倉敷意匠計画室からです。
今回も、素材のおもしろさや作家さんの良さを生かした製品が揃っています。

まずは、五十子友美(いらごともみ)さん の紙モノから。

ガリ版刷ポストカード ¥210

このポストカードは、実際にガリ版で刷られています。
やさしい線やインクの滲みなど、ガリ版ならではの味わいが。

ガリ版印刷というのは、ヤスリと呼ばれるザラザラの板の上に、ロウが塗られた和紙(ロウ原紙)を置き、鉄筆で引っ掻くことで、ロウが削り取られ、インクの通る孔があくという仕組みで印刷される技法です。その際にガリガリという音からそう呼ばれますが、正式には「謄写版印刷」といいます。

私の小学校時代は、まだガリ版がありました。
小学校の5、6年の時は、クラスのみんなが一人ずつ当番で、通信をガリ版で書くということになっていて、当番になると次の日に印刷するために、ガリ版セット(ヤスリの板と鉄筆、ロウ原紙)を家に持って帰って、ガリガリと原稿を作った思い出があります。
輪転機に原稿をセットして、ハンドルを回すと、ワラ半紙に自分が削った原稿が刷られていくのを見るのも楽しかった。インクの匂いの乗ったワラ半紙、今でもはっきり思い出されますねぇ。

ガリ版は、今では道具を生産しているところがなくなっているか、限られているため、なかなかお目にかかることがない技法です。


同じくガリ版シリーズのシールもあります。
シールの紙も、ざらっとした紙でいい感じなのです。

ガリ版シール(鳥の玉乗り) ¥483



ガリ版シール(かめのばんざい)¥483



※五十子友美さんのマスキングテープは、メーカー欠品のため、9月中旬頃に入荷予定です。入荷次第、ブログでお知らせします。


点と線(ten to sen)の新しい柄のマスキングテープもあります。

ten to sen マスキングテープ 
(左 しげみ 3色  右 紫陽花 3色)
各 ¥157

 「しげみ」の方は、可愛らしいうきうきするような柄、「紫陽花」は、なんとも言えない秋色カラーが素敵です。



お菓子みたいに並んだこれはなんでしょう?

磁器はんこ コルクマット付き ¥840

岡田斉子さんの磁器製のはんこなのです。
同じ柄でも、形は四角、三角、丸など、色もいろいろあって、置いておくだけで楽しくなります。



押した跡も、ゴム版とはまた違う感じがします。
柄はいろいろあるので、ゆっくり見に来てください。
どれも、ちょっととぼけたなんとも言えない絵なのですよー。




最後は、「赤飯堂」小関セキさんの季節の手紙セット。

季節の手紙セット
便箋6枚 封筒 3枚
各¥630

とても繊細で、やさしい絵が印象的なレターセットです。
その繊細な絵を楽しむために、そのまま額に飾ってしまいたくなります。



誰かに手紙を送りたくなるような、うきうきする紙モノが揃いました。
ぜひ、手に取りにいらしてくださいね。

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