2011-05-09

悪い循環を断ち切って

Books and Crafts SARANAという屋号で、
今まで本のことについて全く触れてこなかったのは、
私の段取りが悪く、本の数がそろっていなかった
というのもあります・・・
まだ完全ではないですが、「本も置いてある雑貨屋」
ではなくて、あくまでも「本と雑貨の店」という店のつもりです。

私自身は「感性と知性のバランス」のある人でありたいと
思っています。
確かに日本は豊かになって、暮らしもおしゃれになってきた
けれど、ちょっと感性に傾きすぎている気がしています。
本が売れないというのも、その理由の一つかもしれません。

本が売れないと、「売れる本」を大量に売ることを考える
大型書店では、付録ばかりが目につくムックや雑誌コーナーを
充実させることばかり・・・
そうなると、雑誌は売れるけれど本はますます売れなくなる・・・

本は、売れなければ印刷しても在庫になるだけなので、
版を重ねず、注文しても「版切れ」といって入荷してきません。
その状態がずっと続けば「絶版」ということで古本でしか
手に入らないものになってしまいます。

発注した時点で、「もうこの本は入ってこないかも・・・」と
思っていたものも、ちゃんと入荷してきて、逆に驚きました。
厳しいといわれる出版業界も、志を持った人たちが
がんばっているんだろうなと思います。

SARANAは、売れるか売れないか、ということではなくて
良い本を選んでいきます。

なかなか厳しい経済状況の中、本が読みたければ
図書館に行けばいいという方もいらっしゃると思います。
もちろん、それには賛成です。

でも、雑貨や服は、気に入ったものは多少高くても買って
大切に使う人が増えているように、本もそうありたいものです。

線引いて、じっくり読んだり、
旅に連れていったり、
次の世代に託したり、
こどもたちと何度も読んで楽しんだり・・・

SARANAでは、そんな本を選んでいきます。
特に、「次の世代に託す」ことを考えながら選んだものが
たくさんあります。

これからブログでも、少しずつ紹介できればと思っています。
この一冊がだれかの種となることを思いながら。

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