どれくらいの頻度になるかわからないですが、
ちょっとずつ本の紹介ができたらと思います。
みなさんは、”ヤングアダルト”という言葉は
聞いたことがありますか?
英語で言うと、本当はyoung adulthood で、成人前の
12歳~19歳くらいの若者を指す言葉です。
本の世界のヤングアダルトというのは、
子ども向けの児童文学と大人一般向けの文学の
境目の文学のことを指します。
なぁんだ、大人むけじゃないのかと思われるかも
しれませんが、若い人にはもちろんのこと、
ヤングアダルトは、このジャンルを読んだことのない
大人の方にこそおすすめなのです。
そんなヤングアダルトから今日は一冊。
「種をまく人」
ポール・フライシュマン 片岡しのぶ訳
あすなろ書房
舞台は、アメリカ北東部、オハイオ州の工業都市クリーヴランド。
さまざまな人種の人々が住む、貧民街の一角の空き地に
ある女の子がマメの種を植えたことからはじまります。
その種からはじまって、境遇も人種も年齢も違うさまざまな人たちが
空き地に畑をつくりはじめます。
ゴミ溜めだった空き地は、少しずつ姿を変えはじめ、人々の間にも
変化があらわれはじめて・・・
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私がこの物語に出会ったのは、大学時代、以前の記事でお話しした
名古屋にあったサラナで、でした。
あれから随分時が経ち、読んだ時の印象は残っていたものの、
細かい部分は忘れていました。でも、今回、この本を手にとった時、
この本のエッセンスが自分の中で生きていたことがよく分かりました。
ブログの中で、「種」とか「種をまく」という表現を時々無意識に使って
いたのですが、この本の印象からだったのかなぁと思い当たりました。
こんなふうに、いろんな年齢、人種、境遇の人がつながっていける、と
いうと、またもや壮大な妄想(笑)になってしまいますが、
「人のつながる場所」がつくれたらいいなと思った原点は、実はこの本
だったのかもしれません。
というわけで、ブックレビューデビューの一冊でした。
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