2011-04-09

SARANAの種

オープン日も決めて、
もうやるしかない、というところですが、
あらためてSARANAをどうしてはじめることに
したのか、という話をここでしたいと思います。

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私が大学生の頃、大学のすぐ近くに
SARANAという本屋さんがありました。

本屋だけれど、グランドピアノがあり、
音楽教室も兼ねていて、時にはコンサートも
開かれる素敵な場所でした。

その頃の私は、日本という閉塞した社会の中で
いろいろと考えても答えが見つからず、
悩んでいた時期だったのですが、
SARANAに通う中でたくさんのよい本に出会い、
オーナーの一人、百合子さんと話し、
そこで出会った人たちと語りあうことで、
自分の人生ときちんと向き合う
準備ができた、と思っています。

その当時のSARANAは紆余曲折あり
なくなってしまいましたが、
オーナーの一人、百合子さんの自宅で
Little Saranaとして、本屋と音楽教室は
再出発しました。

SARANAとは、スリランカの言葉、シンハラ語で
「拠り所」という意味。

   - 仏教の生きた国スリランカでは、とても
      深い意味の言葉で、たくさんの意味をもつ言葉でも
      あります。
      このSARANAを名付けたスリランカのお坊様、
      アリヤワンサ サードゥーによると、
     「居場所」「探しているものが見つかる」という
      意味にもなる、とのことでした。

私にとってまさに「拠り所」であった
SARANAのような場所をいつかつくれたらいいな・・・


よい本と
人の手を介することのよさを教えてくれるものと
人の手で創られた素敵なもの
そして、いろんな人が集まったり、話したりすることで
つながることができる場所


いつもの妄想からはじまったことでしたが、
温め続けていたら、形にできる時がきました。
SARANAという名前も受け継ぐことになりました。

あの頃のSARANAでまかれた種が芽をだし、
成長できました。
少し小さいかもしれないけれど、今度は
私が、新しく種をまけたら・・・

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